2008-01-01から1年間の記事一覧

ナメクジウオ(amphioxus)ゲノム解読

6月17日にナメクジウオ(amphioxus)ゲノム解読の論文がついにNatureに発表された(The amphioxus genome and the evolution of the chordate karyotype | Nature)。ナメクジウオは脊椎動物に非常に近い脊索動物の頭索動物に属しており、Hox遺伝子パラログも…

インパクト・ファクター:ゲノム生物学(Genome Biology)分野

インパクト・ファクター(Impact Factor: IF)の話題(2008-05-20 - Myogenesistの生物学の部屋--進化・発生・幹細胞・再生医療に関するトピック)の続きである。ゲノム生物学分野のこの5年間の動向である。最近、そこそこ大きいグラントが当たり、やっと一息…

遺伝子重複ー大野乾先生の宿題

前回、トピック(2008-05-25 - Myogenesistの生物学の部屋--進化・発生・幹細胞・再生医療に関するトピック)に取り上げた大野乾の遺稿未完 先祖物語―遺伝子と人類誕生の謎に書いてある、遺伝子重複に関して、もう一度考察してみる。この本には、脊椎動物の…

インパクト・ファクター:幹細胞生物学(Stem Cell Biology)分野

インパクト・ファクター(Impact Factor: IF)の話題(2008-05-21 - Myogenesistの生物学の部屋--進化・発生・幹細胞・再生医療に関するトピック)の続きである。幹細胞生物学(Stem Cell Biology)分野のこの5年間の動向である。まだ、Cell姉妹紙のCell Stem…

遺伝子重複

ロドプシン(点線)と三原色のオプシンの平均吸収スペクトル 引用元:ロドプシン - Wikipedia大野乾の最後の執筆書である未完 先祖物語―遺伝子と人類誕生の謎と、その前著である続 大いなる仮説―5.4億年前の進化のビッグバンを読み返してみた。遺伝子重複に…

インパクト・ファクター:発生生物学(Developmental Biology)分野

インパクト・ファクター(Impact Factor: IF)の話題(2008-05-21 - Myogenesistの生物学の部屋--進化・発生・幹細胞・再生医療に関するトピック)の続きであるが、発生生物学(Developmental Biology)分野のこの5年間の動向を調べてみた。基本的には、あま…

ヨーロッパアルプス上空

ミラノからアムステルダムに飛行中のKLM航空の飛行機から撮影した。上空から見ると、山が多すぎて、どれがどの山かかわからなくなる。地図で確認すると、どうもベルナーアルプスの山群を撮影しているようである。この山群の中には、ベルナー・オーバーランド…

インパクト・ファクター(続き)

昨日の続き(2008-05-20 - Myogenesistの生物学の部屋--進化・発生・幹細胞・再生医療に関するトピック)で、インパクトファクターに関して話をする。あまり、インパクトファクター(Impact Factor: IF)にこだわってもいけないのだが、論文をするときはやは…

インパクト・ファクター

ICIのWeb of Knowledgeのサイトで2006年版の医学生物学系雑誌のインパクト・ファクター(Impact Factor:IF)を調べた(http://www.thomsonscientific.jp/products/wok/index.shtml、Web of Science - Clarivate Analytics、図書館などで購入していないとア…

哺乳類特異的遺伝子、オポッサム

有袋類のオッポッサム(Opossum、フクロネズミ)の写真。Wikipediaより引用 またまた、遺伝子進化のトピックだが、私のラボで、最近クローニングした遺伝子で、遺伝子データバンクで、どうやって調べても、哺乳類にのみ存在している、そんな遺伝子がある、と…

昨日の実験(メチル化)と、カモノハシの続き

カモノハシのゲノム解析の論文が掲載されているいる号の表紙(Nature, Volume 453 Number 7192, 2008) 12日にここに書いた解析の続きだけど、やっと、Keratin 14とbeta-globinのメチル化を検出するためのプライマーをデザインした。ついでに、Myogeninのプ…

カモノハシのゲノム解析

この写真はカモノハシ(Ornithorhynchus anatinus、英語名:Platypus)であり、Wikipediaから引用してきた(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%83%8F%E3%82%B7)。卵生で嘴が口部にあり四肢には水掻きがある。一見鳥類の特徴を持…

週末の実験(分化特異的脱メチル化)

今週末、土曜にもかかわらずハードワークをしてしまったため、日曜日はのんびりしてしまった。故に、このブログを開始するいい機会にもなった。といっても、午前中はラボのコンピューターに向かって遺伝子解析プログラムを格闘していた。あるマウスの遺伝子…

マウント・マッキンリー? アラスカ上空にて

ノースウエスト航空から写したアラスカの高峰。ひょっとして、北アメリカ大陸最高峰のマウント・マッキンリー(6194m)?アメリカから日本に帰省するときには、いつもアラスカ上空のマウント・マッキンリー近くを飛行する。私は、なるべく右側の席を取る。そ…

ブロクを始めるにあたって

私が、日ごろ、研究に関していろいろ考えていること、また、論文等の情報を、日記代わりに書き留めておくために、さらに、そういう情報をかき集めてきて自分の中で体系化するために、ブログを利用したいと以前から考えてきた。研究に関することを書いている…